社会人1年目を越え、2年目3年目を迎えた皆さん、今の仕事にやりがいを感じて取り組めているでしょうか。
- 精一杯、仕事をしているのに成果が出ない…
- 成長が実感できず、今後どうすれば良いか迷っている…
- 年数を重ね、やれることは増えたが、仕事に忙殺されてプライベートを充実させられない…
このような悩みはないでしょうか。
こうした悩みから、仕事にやりがいを見出すことができず、時には体調を崩してしまい、会社を去る方が多いのも事実です。
この記事では、仕事で成果が出せず悩んでいる方に向けて、成果を出すために気を付けるべきことを解説します。
実体験をもとに少しでも仕事の成果を上げられるよう、参考にしていただける内容としました。
ぜひ一読していただき、今の状況を抜け出すヒントにしてください。
目次
仕事で成果が出せない人に共通する特徴7選
仕事に成果を感じる、感じないかは人の感覚によって異なります。
自分で全ての仕事をやり終え、上司に認めてもらうのも成果です。また、同僚や後輩の協力を得て仕事を成し遂げるのも1つの成果です。
ここでは、仕事で成果が出せない人達に共通する下記7つの特徴を見ていきます。
- 仕事を完璧に終わらせることを信条としている
- 人のアドバイスを受けない、求めない
- 他責思考に陥っている
- 結果よりもプロセスを重視する
- 人を頼らない、人を頼れない
- マルチタスクに陥っている
- 人間関係が構築できない
仕事を完璧に終わらせることを信条としている
仕事を完璧に終わらせようとする人…職場に必ず1人はいるのではないでしょうか。
気持ちはよく分かりますが、仕事には必ず納期があります。
完璧を求める人は多くの情報を収集して作業を進めるため、作業に時間がかかり納期に間に合わないこともあるでしょう。
仮に納期に間に合ったとしても、他のタスクが後回しになってしまい、日に日にやらなければならないことが増えて残業続きなんてこともあるかもしれません。
また、仕事を完璧に終わらせることを信条とする人は、上司等からの修正依頼を拒むこともあります。
仕事は、60%の完成度で一度報告し、認識の相違がないか等を確認してから進めましょう。
自分の解釈で仕事を進め、上司に報告したら意図していた内容と違ったため全てやり直し…なんてことになれば、上司からの評価が下がることはもちろん、自身の業務量をさらに増えるため成果が出せないことも容易に想像できるでしょう。
人のアドバイスを受けない、求めない
人のアドバイスを受け入れない「根拠のない自信」を持つ方もいます。
素直に上司や先輩のアドバイスを受けない人は、コミュニケーションが取れない社員として職場のチームワークを乱す者として見られます。
人のアドバイスを受けない、求めない人「自分で調べれば何とかなる」「人は人、自分は自分」という主義を持つ人が多く、職場では嫌われやすく仕事を頼めないため、孤立しやすいのが特徴です。
仕事で成果が出せていればまだ良いかもしれませんが、成果が出せていないのであれば人からのアドバイスは真摯に受け止めましょう。
人からのアドバイスを受け入れる、求めることのメリットは大きく2つあります。
- 成果を出すためのコツ、ポイントを学ぶことが出来る
- 職場のメンバーとの関係が良好になる
上司や先輩は、あなたが悩んでいることについて過去同様の経験をしていることが多いです。成果の出すための最短のルートを教わることができるでしょう。
また、アドバイスを求められる側としては、アドバイスを求められることについて悪い気はしないものです。
アドバイスを素直に受け入れてくれる人に対しては「今後困ったときに手を差し伸べてあげよう」「また、良い情報があれば教えてあげよう」という気持ちになり、成果を出しやすい環境が整います。
他責思考に陥っている
仕事に対する姿勢として、「自責思考」と「他責思考」があります。
自責思考は、自分で行動を起こし、失敗は自ら責任をとる行為です。
対して他責思考とは、仕事が進まないのは「環境が悪い」「上司、先輩、先輩が足を引っ張る」など自分以外の要因が影響していると自分の非を認めない言動・考え方を指します。
他責思考を持つ人は、失敗を周囲の責任にする特徴があり、職場では愚痴が多い人物と見なされ敬遠されるため、自分が当てはまっていないか振り返ってみましょう。
自責思考を意識することで、成果を出すための考え方が身に付きます。
他責思考の場合、物事を人のせいにして終わってしまうため、成長になかなかつながりません。
自責思考の場合、うまくいかなかったことがあったときに「相手に伝える際にもっと●●を気を付けよう」「次からはもっと細かくスケジューリングして、適宜進捗確認しよう」など反省し、次回の行動に活かすことができます。
結果よりもプロセスを重視する
仕事を始めるにはプロセスも大事になりますが、ビジネスは結果がすべてです。
上司によってはプロセスを評価し、次回に繋げる理解のある人も時折見かけますが、成果がなければ会社の利益に繋がらず、本人の評価は上がりません。
仕事に取り組む前に結果は後回しでプロセスに拘り続けると、時間と労力の無駄となり、他の仕事にも支障が出ます。
また、結果よりもプロセスを重視する人は、仕事のやり方に固執し、自己満足することも多く「なぜ自分がこんなに頑張っているのに会社は評価してくれないんだ」と勘違いしてしまうこともあります。
上司や人事部から評価について、プロセスよりも結果に重きが置かれます。
当たり前のことだと思うかもしれませんが、いざ自分のこととなるとプロセスを過大評価している方をよく見かけます。
プロセスではなく結果に焦点をあてることで、仕事での時間の使い方や努力の方向性が変わり、成果に結びつきやすくなるでしょう
人を頼らない、人を頼れない
社会人生活が2年を過ぎた頃には、任せられる仕事も多くなるとともに、後輩もできるため、後輩の指導や本来業務で多忙になるでしょう。
責任感が人一倍強い人は、すべての仕事を自分ひとりでやり遂げようとして周りの人を頼らず、仕事が溜まってしまい、頭を悩ませることになります。
人を頼らない、人を頼れないという人は、周囲に気を遣いすぎる、自責思考が常にあるため、助けを求めることが苦手で、過度なストレスを受けやすいのが特徴です。
仕事で大きな成果を上げるためには、1人の力には限界があるため、上司や同僚、部下、他部署のメンバーを巻き込み仕事を進めていく必要があります。
とはいえ、頭では分かっているのに「自分がやった方が早いと思ってついやってしまう」ということもあるでしょう。
過去に、仕事でうまく人に頼るコツを解説してますので、参考にしてみてください。
仕事で人に頼るコツと考え方~「頼らない」「頼れない」あなたはどっち?
マルチタスクに陥っている
マルチタスクとは、複数の仕事を同時に行うことで、業務効率および進捗率の向上を目指す仕事方法です。
中堅社員の中にはマルチタスクに長けている人もいますが、若手社員にはお勧めできません。
若手社員にとってのマルチタスクは、経験や知識、スキルが乏しいため能力以上の仕事量を抱えることに、最終的にはすべての業務が停滞する可能性があります。
特にスケジュール管理が身についていない若手社員の場合、マルチタスクにより業務量が増えると心に余裕がなくなり、ミスを起こしやすい状況になります。
仕事で成果を出したいと考えるのであればマルチタスクをやめ、1つ1つのタスクに注力しましょう。
実際に、スタンフォード大学による研究によるとマルチタスクは生産性を下げるという結果も出ています。
人間関係が構築できない
仕事をする上で、他部門との調整が必要な場合もあるでしょう。
しかし、コミュニケーションが苦手な人は仕事を停滞させる可能性があります。
また、コミュニケーション能力と同様、プレゼンテーション能力も必要です。
仕事の成果を上げるには、分かりやすい提案書や企画書の作成を行うだけでなく、その書類を生かさなければなりません。
- コミュニケーションを通じて相手の意見を聞く、理解する、双方が納得する結論に導く
- プレゼンテーションを通じて相手を納得させる、より理解度を深め、お互いに合意する
この2つが成立して、結果として仕事が終わり、成功します。たとえ成功しなくても新たに再チャレンジできる環境づくりができます。
人間関係が構築できない人は、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力が低く、相手に自分の意思をうまく伝えられていない可能性があります。
仕事で成果を出すために気を付けるべきこと4つ
個人で完了する仕事はほぼないと言えます。
成果を出す仕事には、必ず上司の承認が必要になるからです。つまり、誰も承認していない仕事は個人資料でしかないのです。
仕事の承認欲求がない若手社員はいません。必ず成果を上げ、認めて欲しい気持ちは誰しもが持っています。
しかし、自分の特徴を知らずに行動すれば上司や先輩、後輩から信頼される社員から遠ざかり、ストレスを溜める日々を過ごすことになります。
その状況を打破しなければ、仕事にやりがいを失くし、転職を考えるきっかけにもなりかねません。
就活戦線を乗り越え、入社した会社です。
諦める前に、今一度、仕事にやりがいを見出すために「仕事で成果を出すために気を付けるべきこと4つ」に注意すれば、少しずつ成果につながる仕事ができるようになるでしょう。
- 目的(ゴール)から逆算して行動する
- 考える時間を持つ習慣を身につける
- 進捗状況を上司に報告する(報連相を徹底する)
1つずつ解説していきます。
目的(ゴール)から逆算して行動する
仕事の成果は、目的を確実に達成して上司や先輩、後輩から認められる存在になることです。
目的を達成するためには必ずプロセスが必要ですが、PDCAサイクルを回すことで仕事の効率は上がります。
若手社員の仕事でよく見られるのが、プロセスにばかり気を取られ、時間が経過するばかりで生産性が上がらないことです。
効率的な仕事のやり方は、目的達成の期限を決め、その期限から逆算して仕事の手順を決め、スケジュール管理し、進捗を見ながら進めることで作業効率は上がります。
仕事の成果を出すためには「目的(ゴール)から逆算して行動する」ことを基本とし、進捗状況を都度チェックし、修正を繰り返すことで、目的に向かう実感を持つことです。
考える時間を持つ習慣を身につける
仕事はルーティン業務ばかりではありません。
急に上司や先輩から依頼される突発的な業務や後輩を教育、指導など日々定例と非定例業務を繰り返します。
シングルタスクからマルチタスクに強制的になる場合も考えられるのです。
多忙な時間の中で本来業務に支障が生じることは仕方ありませんが、その状況でも隙間時間があれば目指す目的のある業務を考える時間はぜひ持ってください。
そして、考えて浮かんだアイデアや業務プロセスの見直し案はメモに書き出しておきましょう。
思いついたことを記憶しておこうとすると、落ち着いたときには忘れてしまっています。
考える時間を持つ習慣を身につけることは、キャリアアップを考える上でかなり大切です。
日々の仕事のただ漠然と行っていては、いつまでも成長できません。
無理やりでも考える時間を作り、浮かんだことはメモ帳に書き出し、後で見直す…そうすることで生産性を上げ、成果に大きく影響するはずです。
進捗状況を上司に報告する(報連相を徹底する)
会社員は、仕事において成果を上げることが求められます。
成果を出すにあたって、まずはじめに取り組んでいただきたいことは、上司に定期的に進捗状況を報告し、修正があれば見直すという繰り返し作業です。
進捗報告を行うことで、無駄な作業を減らすことができ、最短距離で成果を出しやすくなります。また、仕事上のミスを減らし、上司評価を上げることもできます。
会社員という立場上、成果はもちろん大事ですが、上司による評価も仕事をするうえでかなり重要になってきますので意識したいところです。
進捗状況を上司に報告することは、成果をあげつつミスを減らし、会社から期待される社員になるための必須能力といえるでしょう。
具体的な報連相のやり方、コツについては、過去の記事『覚えておきたい【報連相】のコツ!仕事のデキる人がやっている報告・連絡・相談とは?』を参考にしてみてください。
コミュニケーション力・プレゼン力を身につけよう
仕事の成果を上司や上役に説明するには、コミュニケーション力やプレゼンテーション力が必ず必要になります。
コミュニケーション力・プレゼン力が弱い人は、企画力・提案力があっても、相手にうまく伝えられず、大した評価にならないがあります。
一方で企画力・提案力が低くても、コミュニケーション力・プレゼン力でカバーしている人もいます。
コミュニケーション力・プレゼン力を身に着ける具体的な方法は、以下のとおりです。
コミュニケーション方法
- 資料は説明したい人に事前に渡して目を通してもらう
- まず相手の話か終わるまで聞く
- 修正または補足する点があれば説明する
- 意見が平行線の場合、一旦持ち帰り、整理する
- 再度、打ち合わせし、両者納得の上、落しどころを決める
プレゼンテーション方法
- 説明前にQ&Aを考えておく
- 説明は要点をまとめ、短時間で終えるように努める
- 極力、専門用語は使わず、伝わりやすく説明する
- 修正や補足点が必要であれば、その場で確認しておく
これから今まで以上に大きな仕事を任された時に必ず必要とされる大きな2つの力です。
コミュニケーション力・プレゼン力は、若い世代から意識し身につけておいても損はありませんので、ぜひ意識してみましょう。
まとめ
入社して2,3年が経つと後輩もできて忙しい日々を過ごしていることでしょう。
しかし、中堅社員の経験やスキルには追いつかず、時には周囲より劣っていると錯覚してしまう時期もあるでしょう。
心配しないでください。周りの先輩は、経験やスキルを身につけるため必死だったと思います。
仕事はチームワークです。自分の知識不足は先輩から補充され、その補充された知識を後輩に受け継ぐものです。また反対もあります。
自分だけが成果を上げるのではなく、チーム全体で成果を上げる方法も考えてください。
今後、あなたが責任ある立場になった時、必ず役に立つことでしょう。