職場で孤立する原因と対処法を解説!良好なコミュニケーションと人間関係のためにできること

職場で孤立する原因と対処法を解説

なぜ職場での人間関係がうまくいかず孤立してしまうのでしょうか。

まずは、コミュニケーション不良に陥る原因を知ることで、その対処法が見えてきます。

この記事では、筆者が管理職として数々の社員と接してきた経験から、職場で孤立してしまう原因とその解決方法について説明します。

目次

職場で孤立してしまう原因5選

悩む男性

職場での孤立は、周囲の環境や相性によって引き起こされる場合もありますが、本人の考え方や行動が原因のパターンもあります。

そのため、「職場で孤立しているかも……」と感じたら、まずは自分のふるまいを省みるのが効果的です。

ここでは、職場で孤立してしまう原因を5つ挙げていくので、あてはまる点がないかチェックしていきましょう。

協調性がない

周囲に合わせることができなかったり、自分の意見を無理やり通そうとしたりする協調性のない社員は、職場で孤立してしまいがちです。

職種にもよりますが、仕事を進めていくためにはコミュニケーションは欠かせません。

「友達のように」とは言いませんが、最低限のやり取りや会話が無ければ、一緒に仕事をしたくないと思われても無理はないでしょう。

また、本人に悪気がなくても、相手を必要以上に責めてしまうなどして、職場でトラブルを抱えがちなのも協調性がない社員の特徴です。

思いやりがない

相手の立場を慮れない、思いやりのある行動がとれない社員も、職場で孤立してしまうでしょう。

「自分だけ良ければいい」という思考を持っている人間と、一緒に働きたい人はいません。

また、職場での「思いやりがない」というのは、「気が利かない」とイコールです。

周囲に気を配って、チームとして仕事に取り組めなければ、職場で人間関係を築いていくのは難しいでしょう。

愚痴、悪口が多い

愚痴や悪口が多い社員は職場内でも嫌われがちです。

ネガティブな発言をする社員より、ポジティブな発言をする社員のそばに人は集まります。

確かに、適度な愚痴や悪口で共感を得ていく方法が有効な場面もあります。

しかし、あまりにも愚痴や悪口が多くなってしまうと、「悪口しか言わない」「不平不満を愚痴ってばっかり」と思われてしまい、職場での立場が無くなっていくでしょう。

上から目線

職場で孤立していると思ったら、自分の発言が上から目線になっていないか振り返ってみるといいかもしれません。

偉そうに他人のミスを指摘したり、自分の手柄を自慢したりする「面倒くさい人」は職場に限らず、多くの場面で煙たがられます。

いくら仕事ができて、正しいことを言っていても、言動や態度が上から目線だと、だれも話を聞いてくれません。

それだけでなく、尊大な態度は孤立を深めていく原因になるでしょう。

人によって態度を変える

上司にはヘコヘコして、同僚や部下にはキツくあたるような、人によって態度を変える人は、職場での信用を失いがちです。

もちろん立場の違いがあるので、若干態度が変わってしまうのは仕方のないことでしょう。

しかし、度が過ぎれば「あの人は信用できない……」と思われてしまいます。

職場では、誰にでも一定の丁寧さを持って接するのが望ましいでしょう。

職場で孤立しないためにすべきこと

職場で話をする女性2人

今の職場で良い人間関係を築き、孤立しないようにするためには、自分の思考や捉え方を変える必要があります。

待っていても状況は変わりません。

現状を打破するためには、自分から行動を起こしていく必要があります。

では、職場で良好な人間関係を築くためには、どんなことをすべきなのでしょうか。

職場の文化、働く人達の考え方を理解する

職場の文化やそこで働く人たちの考えを理解せずに、自分の価値観を押しつけるのはやめましょう。

職場の雰囲気は職場ごとに異なりますし、働く人も同様です。

その職場の文化の尊重と、馴染むための努力が信頼関係を醸成します。

職場での信頼関係の築き方については、過去の記事「職場で信頼関係を築くコツ」円滑なコミュニケーションで仕事の効率を上げるで詳しく解説しています。

また、職場によってはそもそもコミュニケーションをあまり取らないところもあります。

「孤立していると思っているのはあなただけ…」というパターンもあるので、職場全体の雰囲気を捉えるのは非常に重要です。

各部署に1人は話しやすい人を作る

職場で孤立せずにスムーズに仕事を進めたいなら、各部署に1人話しやすい人を作るといいかもしれません。

どんな会社でも、各部署に1人くらいは「なんか話しやすいな」「良い人そうだなぁ」という人がいると思うので、その人に思い切って話しかけてみましょう。

職場で1人でも話しやすい人がいることで精神的に楽になります。

また、各部署に話しやすい人を作ることで、他部署とやりとりをする際にもスムーズにコミュニケーションをとることが可能です。

もちろん、最初は気まずいかもしれませんが、まずは今している仕事の話など共通する話題からコミュニケーションを始めてみましょう。

すれ違うたびに必ず挨拶をする

職場での孤立に悩む人は、すれ違うたびに必ず挨拶をするように心がけるだけで解決する場合があります。

実際に、2020年にエン・ジャパン株式会社から以下のデータが発表されています。

職場でのコミュニケーションについて、どのようなことに気をつけていますか?(複数回答可)

職場でのコミュニケーション意識調査

出所:エン・ジャパン株式会社「『職場でのコミュニケーション』意識調査ー『エン派遣』ユーザーアンケートー」

つまり、職場で働く約7割もの人がコミュニケーションにおいて「感じの良い挨拶」が重要だと捉え、実行していることがわかります。

挨拶は毎日するものなので、明日から実行できます。

小難しいことを考えるまえに、一度元気よく挨拶して様子を見てみるのも悪くないでしょう。

ポジティブな発言、行動を心がける

ポジティブな発言や行動は人間関係構築に良い影響を与えます。

仕事で失敗してもいつまでもクヨクヨせずに「仕方ない」と切り替えて前を向きましょう。

ネガティブになっても、なにも良いことはありません。

ポジティブに仕事に取り組む社員の周りには自然と人が集まるので、助け合いながら仕事を進めることができます。

ポジティブな言動ができなくても、できるだけ職場で笑顔でいるだけでも効果があります。

周囲をうまく頼る

業務を一人で抱え込み過ぎてしまうのも、職場で孤立してしまう社員の特徴です。

人にうまく頼れない人は、同僚や部下から「この人は自分のことを信用していないんじゃないか…」と思われがちです。

信頼を示す意味でも、うまく周囲を頼っていくことが必要になってきます。

仕事で人に頼るコツについてはこの記事で詳しく解説しています。

仕事で人に頼るコツと考え方~「頼らない」「頼れない」あなたはどっち?

職場で「孤立している」と感じたときの対処法

考え込む男性

2022年に厚生労働省が発表したデータによると、25〜34歳の転職者が前職を辞めた理由の第1位は「職場の人間関係が好ましくなかった」ためです。

このデータから、職場での孤立をはじめとした人間関係の問題の深刻さがわかります。

では、実際に職場で「孤立している」「人間関係がうまくいっていない」と感じた時にはどう対処すればいいのでしょうか。

孤立してしまった原因を考える

実際に「孤立している」と感じたときには、まずは現状について把握する必要があります。

前述のとおり、職場の文化としてあまり積極的にコミュニケーションをとらない職場ということも考えられますし、自分自身に原因がある場合もあります。

孤立していると感じるとなかなか冷静になるのは難しいですが、一度落ち着いて孤立した原因について考えてみましょう。

もし、自分の態度に問題があると思うのなら、人との関わりかたを変える必要があります。

職場に問題があるのなら転職を考えるべきかもしれません。

原因について1番仲の良い人へ相談する

自分の悪い部分を客観視するのは難しいため、仲の良い人へ相談してみるのも良いでしょう。

2021年に株式会社ライボが発表した「悩みの解決手段」についての調査では、以下の結果となっています。

悩みの解決手段(仕事の悩みに関する調査結果)

出所:株式会社ライボ「仕事の悩みに関する調査」

シンプルですが、人へ相談するという行動がどれだけ有効かがわかります。

その際に気をつけてほしいのが「1番仲の良い人へ相談する」という点です。

良いところも悪いところも忖度なく指摘してくれる人でなければ相談する意味がありません。

厳しく第三者目線で判断してもらうことで、自分が孤立している本当の原因が明らかになるでしょう。

職場での孤立は必ずしも悪いわけではない

1人の女性

ここまで、職場で孤立しないための対処法を解説してきましたが、「職場での孤立」は必ずしも悪いわけではありません。

そもそも職場では、仕事をスムーズに進めるために必要な最低限のコミュニケーションができれば十分です。

つまり、無理やり馴れ馴れしくする必要は全くありません。

むしろ職場での孤立はいくつかのメリットをもたらす可能性があります。

職場で孤立することのメリット

職場での孤立は、以下のメリットがあります。

  • 自分の業務に集中できる
  • 業務時間以外を自由に使える
  • 社内における人間関係の面倒ごとに巻き込まれない

職場での孤立…つまり“無理に人間関係を優先しない選択”は行きたくない飲み会や社内行事に参加しなくて済みます。

ほかの社員たちが、おしゃべりに使っている時間で仕事を進めてもいいし、自分のスキルアップのために勉強もできます。

職場で孤立することのデメリット

一方で、職場で孤立することのデメリットとしては以下のものが考えられます。

  • 孤独感を感じる
  • コミュニケーション不足による業務上の問題

普段コミュニケーションをとっていないと、言いたいことが伝わらなかったり、信頼感がないので仕事を任せてもらえなかったり、他の人の力を借りることができなくなります。

こうしたコミュニケーションエラーを防ぐためには、普段の連絡などはより丁寧に行う必要があるでしょう。

つまり、人間関係を優先せず、仕事をうまく進めるためには、仕事を完璧にこなしつつも最低限の報連相などは押さえておく必要があります。

報連相に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。
覚えておきたい【報連相】のコツ!仕事のデキる人がやっている報告・連絡・相談とは?

職場での孤立に耐えられないときの解決策

付箋がボードに貼ってある写真

職場での孤立に耐えられないときに、「我慢して職場に居続ける」ことだけはやめましょう。

たとえ小さなストレスでも、積み重なれば大きな病気を引き起こします。

自分が少しでも「無理をしているな」と感じたら、なんらかの対応をすべきでしょう。

ここでは、職場での孤立に耐えられないときのための解決策を解説します。

異動希望を出す

職場で孤立していて、自分ではどうすることもできないなら、異動希望を出してみるのもひとつの手段です。

部署が変われば周囲の人間関係も一変するので、イチから人間関係を構築することができます。

たとえば、自分の大きな失敗で同僚や上司からの信頼を失ってしまった場合、それを回復するのは非常に大変です。

そんなときは、思い切って部署を変えて心機一転がんばってみるのも良いかもしれません。

求職・転職する

職場での孤立に耐えられないのなら思い切って転職するのも一つの手段です。

「職場での孤立だけで転職なんて……」と思っている人もいるかもしれませんが、2018年のエン・ジャパン株式会社のアンケートによると、転職経験者の53%が「人間関係が転職のきっかけになったことがある」と回答しています。

つまり、「職場での人間関係」は転職の理由として十分です。

人と人は相性なので、必ずしも自分に孤立の原因があるとは限りません。

もし、職場で孤立しているなら転職を選択肢のひとつに加えてもいいかもしれません。

在職中の求職・転職活動については以下の記事でまとめていますので、ご一読ください。

転職活動の正解はどっち?「仕事辞めてから」と「仕事しながら」

まとめ:無理して頑張る必要はない

職場での孤立はつらいものです。

職場の面倒な人間関係に縛られなくていいメリットもありますが、孤独には耐えられる人はそう多くありません。

ついつい職場で孤立してしまうと「自分のせいかもしれない」と思いがちです。

しかし、上手く人間関係が築けるかは相性による部分も大いにあります。

今の職場で頑張るのも良いですが、無理して頑張って心身の健康を害しては元も子もありません。

職場で「つらいな」「さみしいな」と感じるなら、思い切って転職してみてもいいのかもしれません。

<参考>
厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果の概況」
エン・ジャパン株式会社「1万人に聞く『職場の人間関係』意識調査―『エン転職』ユーザーアンケート―」

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