仕事を進めていく中で「納得できない」と感じること、誰でも一度はあるのではないしょうか?
- 上司からの指示に納得できない
- 周囲からの対応に納得できない
- 取引先からの理不尽なお願いに納得できない
などなど、様々なパターンで納得できないことが起こる可能性があります。
納得できないことの多くは、不意に・周囲からやってくるため、こちらは受け入れる準備ができておらず、心もざわついてしまいがちです。
このような納得できないことにはそもそも遭遇したくないですが、もし運悪く遭遇してしまったとしても、なるべくダメージを小さくしたいですよね。
そこで今回は、仕事で納得できないことに遭遇したときの対処法について紹介します。
目次
納得いかないことはなくならない
納得いかないことに遭遇するとかなりストレスですよね。
そのため、できることなら遭遇したくない、予防策があればそれをしっかりと実践したいと思うものです。
これに対しての結論として、残念ながら、他者との関りの中で仕事を進める以上、納得いかないことはなくなりません。
- 上司の指示が急に変わって進めていた作業が全てムダになった
- 取引先のミスで急な納期調整を余儀なくされたが取引先からは「応じて当たり前」という態度を取られた
- チームのメンバーが納期までに仕事を進めていなかったために取引先に迷惑をかけチーム全体の責任として上司から怒られた
etc…
仮に自分のミスはなくても、理不尽なことで怒られたり、無駄な作業が発生したり、急な業務の調整が必要となったり、他者と関る以上、いくらでもこのようなことは起こり得ます。
そのため、基本的には、このような納得いかないことはなくならないものだと考えておきましょう。
納得いかないときの対処法
それでは、納得いかないことに遭遇したときはどうすれば良いのでしょうか?典型的な対応としていくつかあります。
頼れる人に相談する
自分一人で抱えていても解決できそうにない時は、力を貸してくれそうな人に相談してみるのも良いでしょう。
それなりのポジションにいる人に自分の気持ちを理解してもらえれば、状況が好転するよう組織へ働きかけてくれる場合もあるかもしれません。
(相手の立場もあるため、100%動いてくれるとも限りませんが…)
また、直接は力を貸してもらえない相手でも、誰かに話すことで客観的に見つめ直す機会となり、状況や自分の気持ちの整理に役立つこともあるため、気を許せる友人などに相談してみるのも良いかも知れません。
ぐっと我慢する
仕事での納得いかないという場面では、その原因や相手が上司や取引先など、自分の不満を直接ぶつけることが出来ない場合が結構多いのではないでしょうか?
このような時は、その後の自分の立場を守るためにも我慢する、という選択肢を取る人が多いようです。
また、感情に任せて声を上げても状況が好転することはないため、自分が納得できず頭に血が上っていると自覚できたなら、一度ぐっと我慢して冷静になるのを待った方が良いでしょう。
もし伝えるとしても、冷静になってからでも遅くはありません。
冷静になったら話してみても良い
自分の職場での立場のことも考え、問題なさそうであれば、冷静になってから相手に直接意見を伝えてみるのも良いかも知れません。
自分の発言・意見を聞き入れてくれる相手であれば、今後は同じことの起こらないよう注意したり、組織のシステムを変えるべく動いてくれたりすることも期待できます。
ただ、相手を非難し過ぎると自分の立場を悪くしてしまい、居づらくなったり評価が下がったりと言うことも起こり得るため、意見を言う前に冷静に一度考えてからにしましょう。
相手の立場も考えてみる
こちらも冷静になってから実践したいことですが、一度相手の立場に立って状況を眺め、考えてみるのも有効です。
自分の視点では理不尽で不当だと感じることでも、相手の立場で見てみると仕方のないことだという場合もあるかもしれません。
納得できないという気持ちは変わらないかもしれませんが、相手の立場を踏まえて、意見を言う際にも相手の立場を尊重した言葉を選ぶなど、できるだけ波風を立てずに相手に伝えることが出来るかもしれません。
自分の主体性を自分で褒める
上司や取引先からの指示をただ遂行すれば良いやと、ロボットのように働いていると、納得いかない、と感じることはあまり多くないかもしれません。
納得いかない、という感情は、前提として自分の考えや想いがあって、相手からの要求とのギャップがあるからこそ生じるものではないでしょうか?
そのため、納得いかない、と感じるということは、それだけ主体的に自分がその案件に関わることが出来ているということだと捉えることもできます。
負の面ばかりに目をやるのではなく、主体的に取り組めている自分自身というプラスの面にも目をやり、この機会に自分を褒めてやろう、という気持ちで受け入れるのも良いかも知れません。
納得いかないことへの備えとしてできること
納得いかないことをなくすことは大変難しくほぼ不可能ですが、減らすことは出来ます。
出来る予防策を講じておくと、余計なストレスを受けずに済みますよ。
コミュニケーションをしっかり取る
納得いかないこと、その原因となるミスや状況は、上司や取引先とのコミュニケーション不足、確認不足のために起こることがほとんどです。
そのため、予防策としては、日頃からの上司や取引先とのコミュニケーション不足解消となります。
ついつい省略しがちなことでもしっかりと確認しておく、これで勘違いや認識の違いを減らすことが出来るので、すぐにでも取り掛かりましょう。
確証は残しておく
上司や取引先から受けた指示のメールや、できれば音声(ボイスレコーダー)などは、確証として残しておきましょう。
指示内容を繰り返し確認できるため、受けた指示とのズレを小さくでき、手直しを減らすことが出来ます。
また、万が一、あとで自分の正しさを証明する必要が生じた際にも確証があれば証拠として提示することもできるため、重要となります。
肯定的に捉えて、前向きに進むべし
納得いかないことというのは、仕事を進める上でどうしても生じてしまうものです。
しかし、日頃から少し注意をするだけで防げるものもあるため、出来うる予防策を講じておくことが重要です。
実際に納得いかないことに遭遇したときは、まずは落ち着くことが第一です。一度冷静になってから行動に移すことで、余計なトラブルを生まず、スムーズに処理することが出来るはずです。
また、大前提として、納得いかない、と自分自身が感じる根底には、それだけ強い想いを持って主体的に関わっている自分がいるのだということを肯定的に捉えてあげることも必要です。
その上で、上司や取引先との仕事の仕方をより効率よくするためにはどうしたら良いのか?同じような理不尽な状況を生まないためにはどうしたら良いのか?という点を建設的に考え行動していくべきではないでしょうか。