仕事をしていく上で信頼関係やコミュニケーションは欠かせません!
仕事は、一人で完結するものではありません。
頼り、時には頼られ…仕事には多くの人が関わり、繋がり、協働することで成り立っています。
必要となるのは、メンバー間の”信頼関係”と”円滑なコミュニケーション”です。
しかし、職場の人間関係に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
では、どうやって信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを取れば良いのか…
今回は、職場の人間関係の問題を解決するために必須である、信頼関係・コミュニケーションを取り上げて解説していきます。
目次
仕事と信頼関係
仕事をする上で欠かせない信頼関係…
ここでは、仕事と信頼関係について考えていきます。
信頼関係の重要性
職場での人間関係は、避けて通ることはできません。
- 同僚や先輩
- 上司や部下
- 他部署のメンバー
あるメンバーや上司とは関係が良好でも、一部のメンバーや他部署とは関係がぎくしゃく…
なんてこともあるかもしれません。
一緒に働くメンバーとの関係性が仕事の成果に影響するのは、明白でしょう。
仕事には多くの人が関わり、協働することで成果を生み出しています。
そこには、土台としてメンバー間の”信頼関係”が必要になります。
もし、信頼関係が築けていなかった場合、安心して仕事を依頼することはできないでしょう。
信頼関係が築けていないと、複数の部署を横断する大きな仕事も実を結びづらいことは言うまでもありません。
信頼とは「信じて頼ること」…そして信頼関係とは「信じて頼り合える関係性」のことです。
仕事をする上での信頼関係の重要性を改めて理解しましょう。
信頼関係のメリット
信頼関係が大事ということは分かったけれど、実際に信頼関係が築かれることでメリットをもたらすのでしょうか?
良好な信頼関係がもたらすメリットは、大きく2つあります。
- 仕事の効率(生産性)を上げる
- 人間関係のトラブルを防ぐ
それぞれ見ていきます。
仕事の効率を上げる
職場での良好な信頼関係が築けているとします。
当然、余計な事に気を遣うこともなく仕事に集中することができるでしょう。
また、お互いが信頼し合えている場合では、コミュニケーションが活発になります。
同僚や部下、他部署への仕事の依頼や手配もスムーズです。
ミスも減ってパフォーマンスが上がり、仕事を効率よく進められます。
このように職場での信頼関係は、仕事の効率や生産性を向上させるという大きなメリットがあるのです。
人間関係のトラブルを防ぐ
信頼関係がもたらすもう1つのメリットは、人間関係のトラブルを防止してくれることです。
職場でどうしても起こりがちなのが、人間関係のトラブルです。
しかし、信頼関係が築けていれば、活発かつ円滑なコミュニケーションがあるためトラブルを防ぐことができます。
信頼関係が構築できている状態では、意見を出し合い情報交換をすることはもちろん、お互いの価値観や人間性を認め合う関係性ができあがっています。
そのような中では、人間関係によるトラブルは起きにくいでしょう。
人間関係のトラブルを防ぐ…これも信頼関係を築く大きなメリットです。
人間関係の悪化がもたらす問題についてはコチラの記事も参考にして下さい。
信頼関係構築のポイント
では、どうすれば良好な信頼関係を構築することができるのでしょうか?
ポイントは3つです。
・受容と共感
・雑談を見直す
・主体的に環境を整える
詳しく解説します。
受容と共感
現代は、ダイバーシティ・・・多様性の時代と言われています。
言葉のとおり、人の価値観は多様化しています。
昔のように物事を一括りにすることは難しく、この時代に求められることが“受容と共感”です。
多様性の時代、多様化する価値観の中で信頼関係を構築するには「受容と共感」が欠かせません。
- 自分と違うことを受け入れる(受容)
- 自分と異なる思いを分かち合える(共感)
相手を思いやり理解しようとする態度から信頼関係は深まっていきます。
「受容と共感」…信頼関係を構築する最重要ポイントです。
雑談を見直す
コロナ禍がもたらしたコミュニケーションの喪失…
在宅勤務をはじめとするテレワークは、人と気軽に話すという当たり前を奪ってしまいました。
特に大きかったのは”雑談”がなくなったことです。
立ち話をはじめ、ランチ会やお茶会など、そこで交わされる雑談には信頼関係を構築する要素が詰まっています。
雑談には、人と人とを繋ぐ大切な気づきが隠されています。
普段あまり話さない同僚や他部署のメンバーとの信頼関係の構築には、特に大きな効果があったように思います。
雑談は、信頼関係構築にあたり簡単にかつすぐに取り組むことのできる良い手段です。
あなたからメンバーへ、一言話しかけることを心掛けてみてください。
雑談の効果については次の記事も参考にして下さい。
「生産性向上には雑談が有効!?雑談の効果について」
主体的に環境を整える
信頼関係を構築するには、受容と共感、そして雑談することをポイントにあげました。
そのためには、コミュニケーションに関わる環境を整える必要があります。
信頼関係の構築について、会社が準備してくれるものではありません。
あなた自身が主体的にコミュニケーションを取る必要があり、またそのための環境を整えていく必要があります。
では、具体的にどうすれば良いのか?
まずは、“挨拶”です!
気持ちの良い「挨拶」からコミュニケーションは始まり、信頼関係を築くきっかけになります。
そしてもうひとつ“感謝の言葉”です。
感謝の言葉を忘れず伝えることは、当たり前ですがとても大切です。
あなたは、挨拶と感謝の言葉を伝えることが普段から出来ていますか?
「挨拶」と「感謝の言葉」でコミュニケーションの受け入れ態勢が劇的に変わります。
ぜひお試し下さい!!
円滑なコミュニケーションのためのポイント
信頼関係を築くためには、円滑なコミュニケーションが必要であることが分かったと思います。
円滑なコミュニケーションを通して、お互いの価値観を知り、考え方を理解することで信頼関係を築くことができます。
では、次に円滑なコミュニケーションのためのポイントを3つ紹介します。
- 傾聴
- アサーションを知る
- タテ・ヨコ・ナナメを意識する
ひとつずつ見ていきます。
傾聴
まずは”傾聴”です。
傾聴とは、耳を傾けて熱心に聴くことです。
聞くではなく聴く…内容を理解しようと積極的に耳を傾けることを指します。
そこから円滑なコミュニケーションがスタートします。
話がうまい人は聴くことが上手ですよね。
「話し上手は聞き上手」…そんなことわざもあります。
あなたの周りにも聞き上手と呼ばれる人はいないでしょうか。
もし、聞き上手の方がいればぜひ真似をしてみましょう。
もし、可能であれば傾聴のポイントを聞いてみても良いかもしれません。
アサーションを知る
アサーションとは、「自分も相手も大切にする自己表現」というコミュニケーションスキルです。
自分もしっかり主張するけれども、相手の気持ちも受け入れ、お互いの価値観をリスペクトしながら言葉で自分を表現していくスキルです。
アサーションの考え方を知り身につけることは、円滑なコミュニケーションに直結します。
ただ、アサーションは奥が深く身につけることは簡単ではありません。
そのため、アサーションという考え方があることを知り、そして意識することが大切です。
アサーションには3つの自己表現スタイルがあります。
アグレッシブ
相手の意見を無視し、自分の価値観を押し付ける自己表現スタイル。攻撃型。イメージで例えられるのがドラえもんの「ジャイアン」です。
ノンアサーティブ
自分のことは後回し、相手のことを考えすぎる自己表現スタイル。非主張型。「のび太」的タイプです。
アサーティブ
アサーションの理想形です。アグレッシブとノンアサーティブの中間。相手も自分も大切にする自己表現スタイル。中立型。「しずかちゃん」のイメージです。
ここでは難しく考えずに、アサーティブの基本である「聴く」そして「話す」をベースに相手の話を良く聴いて自分の言葉でしっかり話すと捉えて下さい。
アサーティブな自己表現を意識して多くの人と関わってみましょう。
今までのコミュニケーションに大きな変化が表れてくるはずです。
アサーションをより深く理解したいという方には次の書籍をお勧めします。
『改訂版 アサーション・トレーニング さわやかな〈自己表現〉のため』
平木典子著 金子書房
タテ・ヨコ・ナナメを意識する
相手の話を傾聴し、アサーションの考え方が円滑なコミュニケーションに繋がるということが分かりました。
しかし、大切なことはそれをどう活かすのかということです。
それには、「タテ・ヨコ・ナナメ」を意識すると良いでしょう。
- タテ=上司や部下
- ヨコ=同僚
- ナナメ=他部署
タテ・ヨコ・ナナメを意識したコミュニケーションを実践する中で傾聴やアサーションを取り入れていって下さい。
そうすることで、円滑なコミュニケーションが取れるようになっていくはずです。
まとめ
今回は信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションをとることで仕事の効率を上げる考え方を解説しました。
仕事は、協働することで成果が生まれます。
そこには信頼関係による人の繋がりと、それを生む円滑なコミュニケーションが必要になってきます。
この記事をきっかけに職場での信頼関係、そして円滑なコミュニケーションについて考えてみて下さい。
仕事が、そして人との関係性が今まで以上に充実するはずです。