チームリーダーが持つべき考え方とは?チームワークのコツを解説します

仕事には壁がつきもの…

仕事をするうえで、なかなかうまくいかないと感じたことはありませんか?

1人で出来ることには限界があります。

チームで仕事をすることの意義は、1人ではできないことをメンバーで協力して、より大きな目的を達成することです。

しかし、チームリーダーになると今まで以上に多くの壁にぶつかります。

  • メンバーが自ら動いてくれない
  • 言うことを聞いてくれない
  • 報連相がない
  • 衝突ばかりする
  • 思い通りにいかない

こんな悩みを抱えたことのある方も多いはずです。

今回は、悩むチームリーダーの方へ、チームリーダーが持つべき考え方、チームワークのコツを解説します。

目次

4Hを理解する

仕事について話し合う男女

異動や組織改変があると、期待とともに不安も覚えると思います。

チームリーダーであれば尚更気になるのではないでしょうか。

新しい関係を「結婚」になぞらえ、異文化マネジメントの観点から整理した4Hのフレームワークという考え方がありますので紹介します。

  • Honeymoon(ハッピー)
    発見の連続で「何て素晴らしいんだ」と思える
  • Hostility(イライラ)
    アラが見えてむかつく!
  • Humor(ユーモア)
    異なることも許せて笑いにできる
  • Home(円満)
    歩み寄り、普通になり自分のものになる

結婚をしたばかりの頃は、パートナーと行うこと、行くところ全てが新鮮に見えると思います。

しかし、段々とパートナーの悪い面に目が行くようになり、衝突を繰り返すように…

やがてHostility(イライラ)の期間を超えると、お互いの違いを笑いに変えられるようになり、最終的には、認め合うことができるようになります。

この結婚になぞらえた4Hのフレームワークは、組織にも同じことを言えます。

新しいチームになると、これまでの経験・やり方・考え方から様々な衝突が生じます。

「自分はこのやり方でずっとやってきた」
「仕事に対する姿勢が気に食わない」
「考え方が違う」

など、このチームやっていけるのか?と不安を感じたことがある方も少なくないのではないでしょうか。

異なるバックグラウンドでお互い仕事をしてきているので、これは仕方ないことなのです。

この段階を乗り越えることで、チームワークを次第に発揮できるようになります。

Hostility(イライラ)の段階は、新しいチームであれば必ず発生します。

チームリーダーは、自分のチームだけ…と落ち込まず、「この敵対期間は必ず発生するもの!これを乗り越えた先にチームワークがある」と考えるようにしましょう。

人には「動いていただく」と考える

チームワークのコツ2つ目は、人には「動いていただく」という考え方を持つことです。

チームで仕事をすることの意義は、1人ではできないことをメンバーで協力して、より大きな目的を達成することです。

仕事を人に頼むとき、普段はどのようにしていますか?

「今度の商談資料作っておいて」
「15時までに準備終わらせて」
「~~をやれ」

こんな頼み方をしていませんか?

間違っても人に頼むときは、命令口調を使ってはいけません。

命令に対して、受けた側は「服従」することしかできず、この「服従」の感情では良い仕事をすることはできません。

やらされ仕事にやる気は出ません!!

“人を動かす”ではなく、”人に動いていただく”といった考え方をチームリーダー持つことで、メンバーからの信頼を得ることができ、チームワークへとつながります。

メンバーの考え方を知る

仕事をする動機や大切にしている考え方は人それぞれです。

  • 上司の評価が大切な人
  • お金を重視する人
  • 趣味が生きがいの人
  • 家族との時間を大切にする人

色々な人が集まっているチームだからこそ、お互いのことを理解し、相手の考え方を尊重することが大切です。

決して自身の価値観だけで「常識」を決めてしまい、それをメンバーに強要してはいけません。

チームワークは、メンバーが気持ちよく仕事に従事し、かつ自身の特性を活かし、チームに貢献しているときに発揮されます。

ゆえにチームリーダーは、普段メンバーと接する中で相手がどんな考え方や価値観で仕事をしているのか観察するようにしてください。

何気ない行動や雑談の中にヒントが隠されているかもしれません。

もしくは、1on1ミーティングをセッティングして直接聞いてみても良いかもしれません。

過去の記事でコーチングについて取り上げていますので、参考にしてみてください。

任せる勇気を持つ

チームリーダーになると、これまでと比べてより多くの仕事を任されるようになります。

チームメンバーに仕事をお願いすることもあるでしょう。

そんなときチームを管理しすぎると、うまく機能しません。

チームリーダーがあれもこれもと手出し口出ししてしまうと、メンバーの成長機会を奪うどころか、メンバーが何でも頼るようになってしまいます。

また、管理型のチームだと、チームリーダーの時間的・能力的限界がそのままチームパフォーマンスの限界となってしまいます。

チームリーダーからすると「見ていられない」「自分がやった方が早い」と感じる部分もあるかもしれません。

それでも、気持ちをぐっと堪えて、メンバーに任せる勇気を持ちましょう。

まとめ

働き方改革の取り組みが進み、仕事量は変わらないのに働ける時間が減らされ苦労している…なんて声をよく聞きます。

いかに生産性をあげて、仕事を時間内に進めるかが重要視されるようになってきました。

そのうえで、チームワークは非常に大切です。自分ひとりだけでは、時間も能力も足りません。

チームメンバーでいかに協力し、パフォーマンスを発揮するかについてチームリーダーは考える必要があります。

今回紹介したチームワークのコツを1つずつ実践していきましょう。