【用語解説】ナレッジマネジメントとは?リモートワークでも、生産性向上に役立つ

新型コロナウィルスの影響により多くの企業がリモートワークへと移行し、”ナレッジマネジメント”の重要性が増してきています。

総務省の調査によると、リモートワークの導入率については、【2017年13.9%⇒2018年19.1%⇒2019年20.2%】と推移しており、2020年の緊急事態宣言が発令された時には、6割程度の企業がリモートワークを導入したようです。
(出典:新型コロナウイルス感染症流行下でのテレワークの実態に関する調査動向「4.1 テレワークの導入率と実施率」|INSS JOURNAL Vol. 27 2020 R-4)

今回は、初めて「ナレッジマネジメント」という言葉を聞いた方に向けて、用語の解説をしていきます。

ナレッジマネジメントについて知ることで、チームとして・組織として成果を上げるコツが分かります。

そもそもナレッジマネジメントとは?どういう意味?

ナレッジ(知識)

ナレッジ(knowledge)とは、直訳すると「知識」です。

ここで言うナレッジとは、個人が持つ知識や経験、ノウハウなどを集めて体系化した組織にとって有益な情報のことを指します。

つまり「ナレッジマネジメント」とは、個人が持つ知識や経験等を組織全体で共有・有効活用して生産性を向上させ、業績を上げようとする企業経営の手法のことです。

ナレッジマネジメントのメリット

実際にナレッジマネジメントを導入するメリットを3つ紹介します。

メリット①:メンバーのスキルアップが期待できる

経験豊富なメンバーや成果を上げているメンバーの知識やスキル、ノウハウについてどれだけ知っているでしょうか。

自分では当たり前と思っていることが、他のメンバーからするとそうでない場合が多く存在します。

成果を上げているメンバーの知識やスキル、ノウハウについて、他のメンバーに共有されることで、会社全体の業務知識やレベルの底上げを期待することができます。

通常、入社時研修やOJTによって知識等の共有が行われます。
(OJT=On the Job Trainingの略。職場の上司や先輩が、部下や後輩に対して、実際の仕事を通じて指導し、知識、技術などを身に付けさせる教育方法のこと)

しかし、変化の激しい現代では、OJTを半年、1年と行うことは稀でしょう。

数か月の研修の後、現場へ出ることが増えているため、こうした知識やスキル、ノウハウの共有はとても重要になってきます。

メリット②:属人化を防ぐことができる

特定の業務が属人化しているために、困った経験はないでしょうか。

退職が急遽決まり、引き継ぎなどに慌てた経験も少なくないと思います。

特定の人しか出来ない業務がある場合、事前に知識やスキル、ノウハウなどを共有することで、仕事の幅が広がります。

他のメンバーも特定の業務に携わることが出来るため生産性向上はもちろん、いざという時の備えにもなります。

退職に限らず、急な部署異動や休職となった場合も、業務の質を落とすことなく、スムーズに引き継ぎと業務を継続できる点がナレッジマネジメントのメリットです。

メリット③:生産性が上がる(業務を効率化できる)

これは、メンバーのスキルアップと重なる点もありますが、個々人がスキルアップすることにより、結果として組織全体の生産性が上がります。

成果を出している人のナレッジをメンバー間で共有し、作業1つ1つの効率の良いやり方やコミュニケーションの取り方などの真似を通してチームとして大きな成果を上げることができるでしょう。

特に案件管理や資料作成など、個々人でやり方が大きく異なるため、ナレッジマネジメントが効果を発揮します。

なかには「知識やスキル、ノウハウを共有する側はデメリットしかないのでは?」と思う方もいるかもしれません。

言語化をすることやアウトプットを通して、自身の持つスキルの棚卸しにもなるため、共有する側にもメリットはあります。

仮に、それが管理職(リーダー)の場合には、自身のチームの生産性が上がることは、評価にもつながります。

何より、メンバーからの信頼は仕事をしていくうえで大きなメリットになると思います。

形式知と暗黙知

形式知と暗黙知という言葉をご存じでしょうか。

形式知とは、言葉や文章、計算式、図表などで説明できる知識のことを指します。

マニュアルで表現できることと考えると分かりやすいかもしれません。

一方で、暗黙知とは、個々人の経験や勘に基づく、言語化されていない知識のことを表します。

信念やモノの見方・直感などは、言語で表すことが難しく、無意識に行っていることが多いです。

暗黙知はどのように共有される?

暗黙知は、業務時間外における飲み会や遊びの場において、先輩と部下との濃密なコミュニケーションから共有・継承されることが多いようです。

しかし、昨今の先輩と部下の関わりについては、非正規社員雇用の増加、新型コロナウィルスの影響により希薄化が問題視されているます。

そのため、各メンバーがもつ知識やスキル、ノウハウについての共有・継承は重要な課題となっています。

まとめ

今回は、初めて「ナレッジマネジメント」という言葉を聞いた方へ用語解説として記事をまとめてみました。

暗黙知を形式知へと変えるプロセスについては、また別の記事で解説いたします。

生産性向上を考えるうえで、知識やスキル、ノウハウの共有は欠かせません。

皆が、自分のことしか考えず、持っている知識やスキルについて共有しないことは個人にとっても組織にとってもデメリットでしかありません。

リモートワークが普及し、個人で仕事をする時間が増えたからこそ、メンバーとのコミュニケーションを少し意識してみてはいかがでしょうか。

自分にとっても大きな気付きがあるかもしれません。

2件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA