キャリアについて考えるといくつかの「節目」があることに気付くと思います。
別の言葉でターニングポイントとも言います。
あなたは、人生を振り返ってみて「あの時が節目だった」と思えるときはあるでしょうか。
キャリアの節目は、大きく2つに分類することができます。
- 自ら意図的に生み出した節目
- 他者や環境によってもたらされた節目
この2種類の節目は、あなたが取り組むことのレベルや規模、質などを変化させ、人生に大きな影響を与えます。
今回は、そんなキャリアの節目について解説していきます。
目次
キャリア形成とは?
キャリア形成とは、価値観や能力を自ら問いながら、刻々に移り変わる環境のなかで、職業を通して自己実現を図っていく営みと言えます。
その過程のなかで、自ら能動的に変化を作り出す場合もあるでしょうし、外部の力によって変化を強いられる場合もあります。
能動的選択から生まれるキャリアの節目
過去を振り返ってみていかがでしょうか。
自らの意思で行動し、大きく変化したと感じた出来事はあるでしょうか。
自らの意思によって起こす能動的選択に以下のようなものが挙げられます。
- 転職する
- 留学する
- ボランティアをする
- 結婚/離婚する
- 旅にでる
- 強烈は人や本と出会う
- 挑戦し、成功/失敗する
いずれも自らの意思で考え、行動した結果に訪れるキャリアの節目となります。
もちろん「誘われて参加したボランティアが転機となった」「友人に勧められた本を読んだら大きく影響された」といったこともあると思います。
これも、最後はあなたが1歩を生み出したきっかけですので能動的選択から生まれたキャリアの節目と言えるでしょう。
受動的選択から生まれるキャリアの節目
「能動的」という言葉の対義語として「受動的」という言葉があります。
キャリアの節目とは、能動的に動いた結果としてだけではなく、他者や環境など外部の力によってもたらされる場合もあります。
- 上司が変わる
- 失業する
- 昇格/降格する
- 事故に遭う
- 健康を害する
- 家族が亡くなる
- 家族の介護が必要になる
こうした節目は、後に振り返ってみて「ああ、あれが節目だったんだ」と思うケースが多いです。
節目というのは、目に見えやすい大きな行動や出来事です。
その大きな行動や出来事を呼び込んでいるのは、心の内に持つ価値感や普段の習慣の力だったりします。
キャリアの節目に持つべき考え方とは?
ここまでキャリアの節目になりうる行動や出来事について紹介してきました。
そんなキャリアの節目ではどうすれば良いのか、持つべき考え方について触れていきます。
結論から言うと、
キャリアの節目においては「夢と価値観を再確認すること」が大切です。
正確には、普段から夢や自身の価値観についての理解を深めておくことが一番重要です。
私たちは、人生を通して大なり小なり多くの節目に立ち会うこととなります。
そして、無意識でも節目、節目において私たちは様々な影響を受けて、進む道を決めています。
例えば、自分のことを航海する船と置き換えてみて下さい。
夢や価値観がはっきりしていないと、節目において流されるがままとなるでしょう。
あっちへ行ったりこっちへ来たり、同じところをぐるぐるしたり…
これではなかなか夢に近づくことも、成長することもできません。
一方で、夢や価値観がはっきりしていればどうでしょうか。
仮に、挑戦したことが失敗してしまったとしても、夢を再確認することで、再び挑戦することができます。
周りの影響を受けつつ、多少遠回りしたとしても少しずつ夢に近づいていきます。
もちろん、自身の夢が明確でない方もいると思います。
そんなときは、自分が大切にしている価値観に基づき行動を決めましょう。
わたしの場合は、【人生を楽しもう】が座右の銘なので、常にワクワクする方を選択するようにしています。
家族や友人との時間を大切にするという価値観を持っている方は、なんとしても家族や友人と過ごす時間の作れる選択・行動をしましょう。
そうすることで、今まで見えなかったやりたいことや夢が鮮明になってくると思います。
過去の記事で、夢の見つけ方についてもまとめていますので、こちらも参考にしてみてください。
キャリア形成=ゴルフ?
社会人になると「キャリア形成」という言葉をよく聞きますが、ゴルフに近いと思っています。
ゴルフを知らない方のために、ざっくりゴルフについて説明するとこんな感じです。
(怒らないでください)
棒(ゴルフクラブ)で球(ゴルフボール)を打ち、穴(カップ)に入れるスポーツです。 ただし、ゴルフコースの中には、池や砂(バンカー)があったり、木々の向こう側に穴(カップ)があり、スタート地点から見えない場合もあります…
ゴルフのカップが、夢を叶えた状態とした場合、人によってそのカップが見えている人と見えていない人がいます。
つまり「カップが見えていない人=人生のやりたいことが見つかっていない人・夢がない人」です。
やりたいことが無い、夢がないと悩む方が多いですが、安心してください。
スタート地点からゴルフのカップが見えなくても問題ありません。
大まかな方向さえ分かっていれば、少しずつ寄せていけば良いのです。
そうすることで、そのうち背の高い木々を抜けて、カップの見える時がやってきます。
「じゃあ、その方向ってどうすれば分かるの?」
この質問の答えは、あなたの価値観が教えてくれるはずです。
例えば、
いまあなたの今の仕事を思い浮かべてみてください。なぜ、その業種でその職種に応募したのでしょうか。
逆に絶対働きたくない業種・職種は何ですか?また、それはなぜですか?
ITエンジニアとして働いていて営業は絶対やりたくないと考えている人にとって、営業は大変そうというイメージがあると思います。
その「大変そう」を分解するとノルマがあることが嫌なのか、上司に叱られているイメージが強いからなのか、人に商品やサービスを無理やり売りつけるイメージがあるからなのか…理由は色々あると思います。
はじめのうちは、なんとなくこの業種・職種には惹かれない…といったように言葉が出てこないこともあると思います。
そんなときは、今している仕事と比べたり、興味のある事と比べると徐々に仕事に求める価値観を言語化することができます。
仕事に限らず、プライベートをふくめ、自身の判断基準を言語化できるまで考えて考えて考え続けることで見えてくるものがあります。
それがゴルフカップ=夢なのです。
まとめ
キャリアの節目とは、いつやってくるか分かりません。
時には、節目にいるにも関わらず、自分自身が気づいていない可能性もあります。
夢がある人はいざ知らず、夢がない・やりたいことが見つからないという方は、自身の持つ価値観を大事にしてください。
日頃から自分は何に重きを置いていて、どこに怒りを感じて、どこに喜びや楽しさを感じるのか、そしてそれはなぜなのか?を考えるようにしましょう。
そうすることで、徐々に自分が向かうべき方向が見え、そしてある日突然「これが自分のやりたいことだ」と気付ける日がやってきます。
この記事を読んだあなたが一歩を踏み出せるきっかけになれば幸いです。
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